先日5月4日、アメリカのハワイ州ハワイ島で、マグニチュード6.9の比較的大きな地震が発生しました。 この地震を受けハワイ島では1万4,000世帯以上が停電したり、周辺住民約1,700人にも避難命令が出されたりしているそうです。実はこの地震の前日にハワイ島にあるキラウェア火山が噴火したことで活発になった火山活動が地震を引き起こしたと言われています。ハワイ島では数日前から地震が多発しており、いずれ大きな噴火が起こるのではと言われていました。幸いにもこの噴火や地震の現場は、観光地から離れた場所にあった為、直接的な被害は出ていないそうですが、現地では非常事態宣言が発令されるなど予断を許さない状況です。私たち日本人にとって近年は旅行先としても人気なハワイですが、地震が頻発に発生するような地域なのでしょうか?気になりますよね。
ハワイ島は今回のキラウェア火山の他にも沢山の活火山がある島です。世界的に見ても有数の火山島と言えますね。そんなハワイ島の地震の特徴は、、火山性という点です。火山性地震とは地下内部のマグマの移動などの火山活動によって発生する地震のことです。発生のメカニズムが日本でよく発生するのプレート型地震とは異なり、余震や前震がなく、急に本震が発生すると言われています。ハワイにおいて地震発生頻度は、人が体感出来ないくらい小さな地震は常に発生していますが、大きな地震となるとその頻度は非常に少ないと言えるでしょう。今回の地震以前に発生した大きな地震と言えば、10年以上前に発生した2006年のマグニチュード6.7の地震がそれにあたります。
ハワイでは地震災害は少ないですが、それ以外の自然災害が無いわけではありません。ハワイはアメリカの中でも最も津波の被害が大きい地域と言われています。近年大きな被害を発生させた津波といえば、1946年4月のアリューシャン地震が引き起こした津波が挙げられます。最大高さ16メートルにもなったと言われている津波が人々襲い、150人以上の犠牲者が出てしまいました。
この津波を教訓にアメリカでは太平洋津波警報システムが作られました。このシステムは津波を事前に探知して警報を発することで、被害を最小限に抑えること目的として設置されました。 また、この津波災害を機に、「ツナミ」という言葉が世界中で学術用語として用いられるようになったということはあまり皆さんあまり知らないと思います。ハワイでの自然災害の取り組みとしては津波警報システムがありますが、私たちの住んでいる日本ではどのような対策があるのでしょうか?日本は東日本大震災でもご存知の通り津波被害は多いですが、やはり日本の自然災害といえば地震ではないでしょうか。近年日本では、地震対策として戸建住宅にも制震という新しい取り組みが一般的となっています。耐震工法では繰り返しの余震が想定外の巨大地震が発生した場合に倒壊する可能性は否定できません。制震ダンパーという高層ビルなどにも採用される技術を是非ご自宅を建てる際には検討してみてはいかがでしょうか?