ZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、経済産業省によると外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅。とのことですが、一般の人にとってみれば外皮やら一次エネルギーやら耳慣れない言葉がちりばめられているため、いまいちよくわかりませんね。そこで、それらをひとつひとつ理解してもらうことで、ZEHについてわかるようになりましょう
外皮とは、外壁や床、天井、屋根、窓、ドアなど住宅の中と外との境目にあたる部分のことです。いわゆる雨風しのぐために必要な部分ですね。外皮の性能として断熱性、遮音性、耐久性の三つに分けることが出来ます。
断熱性能とは、外皮を通して住宅の中と外でどれだけ熱が伝わりにくいかを数値で示したものです。Q値とU値二つの指標があります。Q値は熱損失係数のことです。住宅内部から外部に逃げる熱を、延べ床面積で割って算出します。小さい値のほうが、断熱性能に優れています。U値は熱貫流率のことです。壁1㎡あたりの面積で1時間にどのくらいの熱が異動するのかを算出したものです。Q値と同じく、小さい値のほうが断熱性に優れているといえます。
再生可能エネルギーとは石油や石炭など化石エネルギーとは異なり、ソーラーや風力、地熱といった利用しても資源が枯渇せずに繰り返し利用できるエネルギーのことです。世界的に二酸化炭素排出が問題となっていますが、再生可能エネルギーは基本的に二酸化炭素を出さないシステムのため、近年その利用が進んでいます。
自然から採取されたエネルギー資源をそのもののことです。石炭・石油・天然ガス・水力・原子力など。二次エネルギーとはこの一次エネルギーを発電したり精製したりして変換・加工したエネルギーのことです。電力やガソリンのことを指します。
国は2020年までに注文戸建住宅の過半数でZEH化することを目標と定め、その普及活動を行っています。ZEHの普及により、家計部門におけるエネルギー需給構造を抜本的に改善することが目的です。
いかがでしょうか、(株)リクルート住まいカンパニーによると、住宅建築検討者のZEH認知率は2017年時点で約6割となっておりますが、実際いざ家を建てる際にZEH導入するとなるとまだまだ少ないのが現状です。住宅建築検討者はデザインや間取り、価格には関心が高いですが、目に見えない省エネにはまだ必要性をあまり考えることができていないようです。省エネと同じくらい住宅を建てる際に大事となってくるのが地震対策、耐震性ですがこちらへの関心も省エネ同様まだまだこれからのようです。巨大地震や繰り返しの地震には制震が効果的です。日本にいる限り大地震からは避けることはできません。ぜひ制震ダンパーや制振システムのご検討を一度してみてはいかがでしょうか。