もし大地震が起こる1時間前にその発生を予知出来れば、その間に避難や対策を講じることによって被害を大幅に減らすことが可能となるでしょう。…さて、現在地震予知技術はどこまで進んでいるのでしょうか?
結論から言うと地震を予知することは現在もそして当面もほぼ不可能だと言われています。なぜならば現代科学においても地震についてまだまだわからないことだらけだからです。過去の観測データ量も十分とは言えませんし、よしんば観測データが十分あったとしてもそのデータから何を導きだせばよいか実ははっきりとわかっていないのが現状です。地表からはるか数十キロも地下にあるプレート等地球内部の動きを、たとえ最新コンピューターを使ったとしても完全に把握することは出来ないのです。
大地震が起こる前にはなんらかの前兆があるはずだと以前は言われていました。例えば磁気的な異常や地下水の異常、地盤の隆起などがそれにあたります。しかし、いずれの現象も地震発生との因果関係は見られず、とても前兆と言えるものではありませんでした。
現在日本では予知ではありませんが2007年から緊急地震速報の一般提供という取り組みをスタートしました、地震速報についてはまた別の機会にご説明したいと思いますが、これは地震発生後のアナウンスということになります。
如何だったでしょうか。地震がいつどこで発生するかは現代科学においてもわからないのです。だからと言ってあきらめたりせずに大地震が起こる事を前提とした地震対策が我々が住む日本には必要なのではないでしょうか。