先日、政府の地震調査委員会は南海トラフ地震が今後30年以内に起きる確率について、これまでより高い80%まで上がったことを公表しました。80%を超えることは今回が初めてです。専門家も「非常にリスクが高まっており、防災の備えをしっかりしてほしい」と述べています。では、南海トラフ地震とはいったいどのようなものなのでしょうか?
トラフとは細長い海底の溝のことでで、深さが6,000mより浅いものを言います。6,000ⅿより深いと海溝と呼び名が変わります。南海トラフとは四国の南の海底にあるトラフのこと指し、非常に活発で大規模な地震発生源となっています。
記録に残っているだけでも
・1605年慶長地震(マグニチュード7.9)
・1707宝永地震(マグニチュード8.6)
・南政南海地震(マグニチュード8.0マグニチュード)
・1944南海地震(マグニチュード8.0)
などなど、100年~150年の間隔で日本では超巨大地震が発生しており、その原因は南海トラフと言われています。
もし明日南海トラフ地震が発生したら一体どのくらいの被害が出るのでしょうか?最悪の場合予想される全壊棟数は200万棟以上、死者数は30万人以上にのぼるといわれております。
では私たちはただ地震が襲ってくることを待つしかないのでしょうか?国が設置したワーキンググループによると、建物の耐震化を現状の79%から100%まで向上し、火災対策等も十分に取り組めば死者数などの被害を大幅に減らすことが出来、被害金額も半減出来ると試算しています。
いかがでしたでしょうか?地震大国日本に住む限り、大地震から逃れることは出来ません。しかし、これほどまでに高い確率で発生が想定されているのであれば、家を建てる際はしっかりと構造面に着目し、高耐震化や制震、免震化を検討したり、防災備蓄を計画的に行ったり、いざという時の避難経路や家族の合流場所などの決める等行うことが必要です。