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意外と知らないマグニチュードのこと~震度との違い~


はじめに

 地震のニュースを聞くと震度と同じくらいよく耳にする言葉がマグニチュードです。 この2つの言葉、似ているように思えますが実は違うものなのです。今回はマグニチュードとは何か、震度との違いは何かをお話いたします。

 


震度とマグニチュード

 まず震度とは、地震によってその場所がどのくらい大きく揺れたかを表す数値です。地震が起きた時の揺れの強さは場所によって異なり、震源地に近い場所ほど大きく揺れます。
 対してマグニチュードは地震そのものの規模、エネルギーを指します。震度は場所ごとにそれぞれの数値が違いますが、マグニチュードは一つの地震に対して数値は一つだけです。大規模な地震になるほど数字が大きくなり、ある地震に比べマグニチュードが0.2大きい地震は約2倍、1.0大きい地震は32倍、2.0大きい地震は1000倍もの大きさのエネルギーを持ちます。一般的に大地震と言われるのはマグニチュード7以上の地震のことで、マグニチュード8以上になると巨大地震に定義づけられます。

世界で最もマグニチュードが大きかった地震

 では、世界で最もマグニチュードが大きかった地震は何でしょうか。 気象庁によると、世界で観測史上最大の地震は1960年に発生したチリ地震で、マグニチュードは9.5を観測しました。この地震発生から約22時間半後、日本の三陸海岸を中心に津波が襲い、139名もの命が失われました。南米大陸の国であるチリで起きた地震の影響が遠く離れた日本にも及ぶほど大きな地震だったと言えます。

日本で最もマグニチュードが大きかった地震

 日本で起きた最も大きい地震と言えば東日本大震災を連想する方も多いと思います。実際東日本大震災では最大クラスである震度7、マグニチュード9.0を記録しました。この地震では震度7の揺れが3分以上続いたとのことです。震度7は人がほとんど身動き出来なくなるくらいのレベルです。また気象庁によると1900年以降に世界で発生した地震の規模のランキングで4位に入っており、日本で起きた地震だけで考えると1位になります。阪神淡路大震災はマグニチュード7.3、新潟県中越地震はマグニチュード6.8だったので、この地震の規模がいかに大きいものだったのかがわかります。

まとめ

 震度とマグニチュードは似ているようで違うものだということがおわかりいただけましたでしょうか。地震大国である日本に住んでいる限り地震の脅威から逃れることは不可能に近いと言えます。地震に対する知識を増やすことも地震対策には必須と言えるでしょう。

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