GVA未設置モデルは、一般的な構造用合板による試験体。
最大250ミリも揺れたため、実験後は右写真のように釘が曲がったり抜けた状態でした。
制震装置を設置したモデルは最大揺れ幅が72.5ミリ。 約70%揺れを軽減できました。
丈夫な構造とされる「たすき筋交いモデル」は、大きな揺れにたまらず折れてしまいました(右図)。
一方GVAは、震度7の揺れに耐えることができました。
右下の図で、試験体の硬さが推測できる「固有振動数」を確認してみましょう。
タスキ筋交いでは固有振動数が大きく低下していて、硬さが低下したことを示しており、実験結果を反映した数値となっています。
GVAの方は大きな揺れを受けても固有振動数があまり変わらず、ほぼ性能に変化がないことを表しています。
阪神淡路大震災級の地震波を連続6回加えた実験を行ってもなお倒壊レベルには至りませんでした。
個別物件での効果は、使用している構造材料やプラン、地盤状況、地震波の性質により変化します。
そこで、効果を確かめるために比較実験としています。以下の点にご留意ください。
従来からある一般的な耐力壁と比較して、どのような違いがあるのかを極力正確に表そうとした実験です。
場所 | 防災科学技術研究所 |
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日時 | 2013年1月7日~27日 |
試験体 | (横)2.73m×(奥行)1.7m×(高さ)2.8m |
地震波 | 阪神淡路大震災の地震波(JMA KOBE-NS) 震度7相当 最大加速度818ガル |