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世界で起きた地震について


はじめに

 日本は地震大国と言われるだけあって、大小様々な規模の地震が起きています。東日本大震災や熊本地震などで震度7クラスの地震が度々起き、甚大な被害も受けています。では世界で最も規模が大きい地震は何なのでしょうか。今回は世界で起きた大地震5つについて、規模順に紹介いたします。

 


カムチャッカ地震

 1952年11月4日にカムチャッカ半島で発生しました。 マグニチュード9.0で、死亡者数2000人以上という被害をもたらしました。津波の高さは最大18mにもおよび、日本では最大8.5mの津波が押し寄せました。最も被害が大きかったのは千島列島北部のセベロクリリスクという所で、人口6000人のうち2336人が津波で命を落としました。

東日本大震災

 2011年3月11日に宮城県を震源として起きました。 マグニチュードは先ほどのカムチャッカ地震と同じ9.0です。死亡者数は2万2200人以上、建物は全壊13万戸、半壊27万戸にのぼっています。特に津波による被害は大きく、岩手県宮古市では40mを超える津波を観測しました。この津波は人や建物を飲み込んだだけでなく、原子力発電所の原子炉を制御するための電源の喪失を招き、放射性物質が大量に放出されるという事態を引き起こしました。

スマトラ島沖地震

 2004年12月26日にインドネシアで発生しました。 マグニチュードは9.1で、死亡者数は28万人以上にもおよびました。この地震では地震の揺れそのものの被害よりも津波による被害の方が大きかったのが特徴です。震源国のインドネシアだけでなくタイやマレーシア、ミャンマーなどにも津波が到達し、リゾート地などで有名なタイのプーケットでは外国からの観光客も大勢被害にあいました。地震発生当時、現地では今まで地震や津波に遭ったことがなかったため、津波に関する観測体制も整っておらず、避難の誘導が適切になされなかったため被害が拡大してしまいました。

アラスカ地震

 1964年3月28日にアメリカのアラスカ州で発生しました。 マグニチュードは9.2で、アメリカでの観測史上最大規模の地震です。地震は5分ほど続き、地滑りや液状化現象などが起きました。死亡者数は131人で、被害額は2300億円にものぼりました。

チリ地震

 1960年5月22日にチリで発生しました。 マグニチュードは過去最大級の9.5で、チリ全土で1743人の死亡者が出ました。この地震により10m以上の高さの津波が発生し、チリだけでなくハワイやフィリピン、なんとチリの真裏に位置する日本にも到達し、それぞれの国で多くの人が犠牲になりました。日本全国での死亡者数は139人、建物の被害は約46000棟にもおよび、甚大な被害を受けました。

まとめ

 これらは気象庁の調べによるもので、地震計が普及した1900年以降の地震を中心にまとめたものです。これから先も大地震に遭遇する可能性は大いにあります。日頃から地震について学んだり備えたりすることは非常に重要です。自分の命を守るために何ができるかを考えて、一つずつできることから取り組んでいきたいものです。

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