K3の特徴01
K3〈ケースリー〉は、木造住宅用に
開発された制震ダンパーです。
制震ダンパーにはゴム(粘弾性)やオイル(粘性)や金属(履歴)など
さまざまな機構のものがありますが、K3は摩擦材を利用した摩擦ダンパーです。
ダンパーの内部で、フェノール樹脂とステンレス板をボルト軸力で強く押しつけあって摩擦を発生させています。この摩擦が地震時に建物が揺れ出さないことや揺れを抑えたり衝撃を吸収したりすることに効果を発揮します。K3の性能はボルトの締付力によって高めたり弱めたり調節が可能ですが、木造住宅の構造に最適な状態に設定されています。また、K3は国土交通大臣認定の耐力壁で壁倍率4.0倍を取得しています。壁が少ないプランでも周辺構造に無理な負担をかけずに地震対策が行えます。
使用している制震材は安定して優れた制震性能を発揮するフェノール樹脂を採用しています。
制震性能だけではなく、鋼製K型筋交いにより、壁倍率4.0倍と言う優れた耐震性も兼ね備えています。
温度・速度依存性の確認試験や認定機関による厳しい試験や審査をクリアした国が認めた製品です。
K3の特徴02
さらなる安心を求めて
国土交通大臣認定耐力壁を開発!
数多くの実績を残された木造建築構造の第一人者
東京理科大学名誉教授 井口道雄氏監修
建物の耐震性能を高める上で重要なのは、建物に「大きな地震力に抵抗する強さ(強度)」と「変形に対する粘り強さ(靭性)」を付与することですが、加えて、地震の揺れによって建物に入ってくる振動エネルギーを吸収し、建物の変形を抑制する機能を持てば、地震に対する備えとして万全となります。このような機能を持つ装置、つまり建物に「強度」と「靭性」の耐震機能に加え、建物に入力される振動エネルギーを吸収する制震性能を付与するのが制震ダンパー(K3ケースリー)です。
東京理科大学名誉教授
Kダンパー開発監修 井口 道雄氏
K3の特徴03
K3と両筋交いの比較実験
※動的加振実験を実施
【加振内容】
「K3」と壁倍率が同じ「両筋かい」に繰り返しの地震や共振現象による想定外の大きさ(震度7クラス)の揺れを加えました。
【実験結果】
両筋かいの変形は207mm(倒壊レベル)であるのに対し、K3の変形は39mmとなりました。このことからK3の高い性能が発揮されることが証明されました。
K3は大臣認定の耐震性能ですべての震度をカバー
K3は、震度3~4程度までは耐震壁として機能し、それ以降は制震ダンパーとして効果を発揮します。
層間変形各1/250~1/200程度から、最大限のエネルギー吸収効果を発揮します。