GVA[ジーバ]の制震ダンパーは、制振材(振動を吸収する部材)としてスリーエム ジャパン株式会社製のアクリル樹脂「VEM」を使用しています。
1969年、ニューヨークのワールドトレードセンターに採用されたのを皮切りに、世界中で多くの実績を持ち、 今では戸建住宅から超高層の構造物や、交通振動、風揺れから巨大地震まであらゆる振動対策で活躍しています。
写真ではブレースの中央に制震ダンパーが設置されています。
ビルが揺れると、ブレース中央の制震ダンパー部が伸縮します。
伸縮する部分には制震材が組込まれており、制震効果を発揮、揺れにブレーキをかけます。
左から東京都庁・横浜ランドマークタワー・代ゼミタワーオベリスク・ホテル京阪ユニバーサルシティー・エコパスタジアム他にも多くの構造物に採用されています。
自動車のブレーキの場合、ブレーキパットとの摩擦によって、ディスクが動けなくなり、クルマの運動が抑えられます。
車の運動エネルギーが、摩擦熱(熱エネルギー)に変換されることで吸収されたとも言えます。
ジーバの制震材VEMは長い分子の鎖が絡み合った構造をしています。
分子同士が摩擦しやすく、言わば「身動きが取れない」状態です。
この複雑な構造によって制震材が小さな変形エネルギーも拾い、熱エネルギーに変換して確実に揺れを吸収できるので、巨大構造物にも用いられています。
振動エネルギーが、摩擦熱(熱エネルギー)に変換されることで吸収されたとも言えます。