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阪神淡路大震災から生まれた制震工法「GVA」

追悼の火

阪神淡路大震災から生まれた制震工法「GVA」

はじめに

近年の日本で発生した大きな地震といえば、1995年1月に起きた阪神淡路大震災を思い出す人も多いのではないでしょうか。観測史上初めて震度7を記録した直下型地震でもあるこの震災、いったいどのようなものだったのでしょうか?

震災発生時

阪神淡路大震災は1995年1月17日の朝5時に発生しました。未だ多くの人が眠りについている時間に突然地響きとともに下から突き上げてくるような大きな揺れが起こりました。兵庫県淡路島北部を震源とする非常に巨大な地震が発生したのです。震源の深さは16キロメートル、マグニチュード7.3と規格外の規模のこの地震は、最大震度7(激震)の適用をうけた最初の地震となりました。

被害状況

消防庁がまとめた被害状況報告によると、死者6,434人,行方不明者3人,負傷者43,792人。建物被害は全壊104,906棟,半壊144,274棟,一部損壊390,506棟,全焼7,036棟,半焼96棟となり、そのほか道路や鉄道、電気水道などインフラも甚大な被害をうけました。死者の約9割がビルや家屋などの倒壊した建物や、家のなかで倒れてきた家具の下敷きになって亡くなっています。被害総額は10兆円をこえるとも言われています。

震災を期に変わった建築基準法

この阪神淡路大震災は人々の心に防災の重要性を刻み込んだだけでなく、建築基準法も変えました。例えばホールダウンアンカーボルトの義務化です。これは、建物の土台に使うアンカーボルトと ホールダウン金物の両方の機能を併せ持った金物です。ホールダウンアンカーボルトは阪神淡路大震災の際、木造住宅が揺れによって柱が土台・基礎から抜けてしまい、倒壊してしまう事例が多発したため、その教訓から生まれました。柱が土台・基礎から抜けることを防ぐために、ホールダウンアンカーボルトは粘り強さを発揮します。

まとめ

いかがでしょうか?阪神淡路大震災からもう20年以上が経とうとしています。その後も新潟県中越地震、東日本大震災、熊本地震など震度7クラスの震災が立て続けに発生しており、もはや地震活動期という状況は疑いようのないものとなりました。制震GVA[ジーバ]は阪神淡路大震災の被害を目の当たりにした構造研究者の想いによって生まれた制震ダンパーです。今では全国津々浦々で採用され、累計4万棟をゆうに超えるほどの実績となりました。木造住宅において制震ダンパーが当たり前になってきた時代がやってきました。皆さんも住宅を建てる際は、耐震プラス制震が当たり前であるということを覚えていただければと思います。

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