熊本地震後、熊本県内においてX-WALL採用住宅の現地調査を行った結果、全ての住宅において大きな損傷はなく、壁のクロスに少し皺が入る程度の軽微なものに留まりました。
X-WALLが繰り返し襲ってくる巨大地震に対しても大きな効果を発揮する事が実証されました。 X-WALLは日本全国で多くの住宅に採用されており、近年、年間1,500棟を超える採用実績になりました。
Q.余震時(一度目の震度7)はどこで遭遇しました?
主人: 仕事を終えて車で帰宅中に遭遇しました。
奥様: 自宅に子供と二人でいました。今でもはっきり覚えていますが、非常に長く揺れているように感じました。主人もいなかったので不安でした。急な出来事だったので、何が起きているのかわからず、非常に怖かったです。
Q.本震(二度目の震度7)はどこで遭遇しましたか?
主人・奥様: 自自宅内の寝室で家族全員一緒にいるときでした。突き上げるような縦揺れ、その後長い横揺れでしたね。
Q.体感時間は?
主人: 30秒くらい家がひっくり返ってしまうような、どこからともなくガタガタとすごい音がしました。
奥様: 寝ていたのを起こされたので短い時間だったように感じました。
Q.地震後避難されましたか?
主人: 余震(一度目の震度7)後は建物にも特別被害はなかったので自宅で生活を続けました。本震(二度目の震度7)の後は流石に余震が心配になったので、一時的に避難所である小学校に移動しました。 同様に避難している方達と一緒に小学校の運動所でマイカーの中で3~4日寝泊りをしました。
奥様: 屋根のある体育館等の中はご高齢の方や車を持っていない方等が優先で避難されていました。 車を持っている人は車中泊をしていたと思います。
Q.地震をうけて、ご自宅の状態を心配されましたか?
奥様: いえ、見た目等はほとんど被害ありませんでしたので、建物自体に関しては実はそれほど心配はしていませんでした。
主人: 外壁は何も被害がありませんでしたし、傾きや破損も目立ったものはありませんでした。ただ、家の中のクロスの破れが少々あった程度です、1階のテレビ台の裏あたりのクロスが破れていましたが、あの大地震を受けてそれだけでよく済んだなと驚きました。
Q.家財はどうなりましたか?
主人: 1階のテレビが倒れたのと、2階のタンスが少し動いた程度です。
Q.繰り返しの余震で建物被害が拡大しましたか?
主人: 主人:そんな風には感じませんでした。
Q.ご自宅周辺の様子はどうでしたか?
主人: この辺りは比較的被害は少なかったと思います。新しい家が多いエリアなので。そんなに目立った被害はないですね。
Q.古いおうちが立っているエリアはいかがでしたか?
主人: 倒壊している家、傾いている家が多かったです。
奥様: 古い住宅が多い地域を通り、その被害を目の当たりにしました。とても深刻な事態になっているんだなと痛感しました。私たちが家を買うことを検討していた時に、実は中古物件も視野に入れていましたリフォームすれば問題ないと思ったからです。しかも当時私たちが震源地で一番被害が大きかったエリアで検討していました。もし中古物件を選択して万が一倒壊してしまっていたらと思おうと…ぞっとします。
Q.ご自宅建築を計画する際に地震対策は気にされましたか?
主人: 正直当時は考えていませんでした。九州で大きい地震が来るとは思ってもいませんでした。私たちの自宅のプランでは標準仕様でXWALLが搭載されていましたが、印象も弱くて建築中の現場を見学中に大工さんにX-WALLについて「これは何のためについているんですかね~」と呑気な調子で会話していたことが記憶にあります。
奥様: 以前TVで制震構造の仕組みを取り上げた特集を見たことがあり、理にかなった仕組みだなという記憶がありましたので、自宅を立てる際に、工務店さんからX-WALLの説明をしてもらった時、万全だなと思いました。
主人: ご縁があって良かったなと今はつくづく思います。
Q.熊本地震を経験された今、地震対策の必要性は感じますか?
主人: はい、絶対必要だと思います。
奥様: X-WALLを搭載していたのでこれぐらいの被害で済んだのかという思いはありますね。設置して良かったと思いますし助かりました。今後、家を建てたいと思う方には十分地震対策を検討してもらいたいですね。
主人: X-WALLを搭載していたのでこれぐらいの被害で済んだのかという思いはありますね。設置して良かったと思いますし助かりました。今後、家を建てたいと思う方には十分地震対策を検討してもらいたいですね。
奥様: 日本にいる限り地震が起きないということはどこの場所でも無いと思いますので、今後は備蓄などもしっかり準備しようと思います。
主人: いまの住宅メーカーの基準が震度6強の揺れに一度きり耐えれば良い、という基準だと思いますが、それで安心してはいけないと思います。できる限りの地震対策を皆さん考えた方が良いと思います。
2016年、4月14日・16日に発生した熊本地震では、前震と本震で震度7という大きな揺れが発生し、新耐震基準以降に建てられた木造住宅にも建物被害が広がりました。 今回のような想定を超える巨大地震が発生した場合、現行の耐震基準ぎりぎりのレベルでは一定の割合で全壊や倒壊被害がでてきています。 建築基準法をクリアする耐震であれば安心・安全という考え方を改める必要が出てきました。
委員会資料 益城町の悉皆調査に基づく構造別・建築時期別の建物被害状況の集計 抜粋
調査によると、65%のお施主様が今回の熊本地震を機に、地震対策を当初よりも積極的に見直す予定という事がわかりました。地震対策に掛けるコストを建築費の5-10%と答えるお施主様が最も多くなってきました。